クイニーアマン今年4月から、ヨーロッパ地方菓子コースということで、地図を見ながらそれぞれの地方に伝わる伝統菓子を作ってみる講座をしています。
ブルターニュといえばクレープで有名ですが、最近は、日本でも本格的なクレープリーができてきました。クレープといってもそば粉で作ったものがブルターニュの特徴です。土地がやせていて小麦や葡萄が育たなかったこの土地の大切な作物だったそばを主食とし、葡萄の代わりにリンゴを植え、リンゴから作ったシードルという微発泡酒を飲んでいたのだそうです。そういえば、クレープリーには、シードルがつきものです。初めてフランスでクレープリーに入ったとき、シードルを注文するとガラスのコップと陶器の小さなボールが出てきました。ガラスのコップにシードルを注ごうとするとおじさんが、ノン!といってボールで飲むものだと叱られてしまいました。これが文化なんですね。郷に入っては郷に従えですね。
クレープのお話をしましたが、お教室でご紹介したのは、クイニーアマン・ガトーブルトン・キャラメルサレの3品です。この地方のお菓子の特徴は、塩味をきかせること。ブルターニュは、ゲランドでとれるお塩が有名なんですよ。
クイニーアマンは、ブルターニュで、一番古くからあるお菓子のようです。クイニーアマンとは、お砂糖のお菓子という意味なのだそうです。有塩バターとお塩・お砂糖もたっぷり使って作ります。