エステルハージーシュニッテン
ウィーンには、本当に美味しいお菓子がたくさんあります。これも、ハプスブル家が力を持ち、広大な領土を統治していたことに関係しています。もちろん、代々の王妃王様が、おいしいものに目がなかったことも大きな原因の一つではあると思っているのですが・・・
このエステルハージーシュニッテンも実は、ハプスブルグ家の統治下にあったハンガリーのお菓子です。
エステルハージーとは、ハプスブルグ家に次ぐ大貴族の名前です。ケーキの表面の矢羽根模様が、エステルハージー家を表しているのだそうです。あの、エリザベート妃もハンガリーが好きで、よく出かけ、エステルハージー家の晩餐にも招かれたようです。エリザベートも口にしていたかもしれませんね。
ノワゼットのメレンゲを薄く焼き、キルシュ風味のバタークリームを塗り6層に重ねてできています。
決して軽いお菓子ではありませんが、しっかりとした、おいしいお菓子です。こういったお菓子をお教室の皆さんと作るとそのお菓子の背景となる歴史や文化を感じることができ、とても心豊かになります。
お菓子ってすごいんですよ。
ちなみにシュニッテンとは、切り菓子の意味なので、あらかじめ1切れずつ切ってお皿にのせます。
日本ではあまり見かけませんが、ウィーンやハンガリーにお出かけの折は、ぜひ召し上がってみて下さい。