2011-09-12 :

ロレーヌ地方のお菓子たち

スタニスラス王とお菓子たち

今月は、皆さんとロレーヌ地方のお菓子たちをご一緒に作りながら楽しんでいます。ロレーヌ地方を一時期治めていたスタニスラス王は、美味しいものや、美しい建築やデザインにとても興味を持っていた王様でした。
ですから、ロレーヌ地方のナンシーという町は、その当時流行っていたロココ調の装飾を施した建築が多く残っています。また、お菓子とのつながりもとても深い王様で、皆さんご存知のマドレーヌも王様の厨房から生まれたとか・・・。その関係かは、わかりませんが、マドレーヌのレシピを買い取ったのは、ロレーヌ地方のコメルシーという町のお菓子屋さんだったため、今でもマドレーヌ・ド・コメルシー(コメルシーのマドレーヌ)と言われます。今回は、以前コメルシーを訪ねた折に食べた、ミラベルというこの地方の果物を一粒入れて焼かれたマドレーヌを再現してみました。

マドレーヌ

そしてババなるお菓子もこの王様が名付け親だったようです。どうしてこんな名前を付けなのかですって?これは、もともと王様が大好きだったアルザス地方のクグロフというお菓子が、硬くなってしまったので、ラム酒をかけて食べてみたら美味しかったので、名前を付けることになりました。そこで、王様は、その時読んでいたアラビアンナイトの中に出てくる物語の主人公アリババの名前からとったといわれています。今はアリが取れてババという名前で呼ばれるのが一般的ですが、パリのストレーというお店では、アリババという名前で売られていたと思います。このストレーさんは、スタニスラス王のもとで、お菓子を学んだ方のようですよ。

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